むずむず脚症候群の症状に悩まされている

このページを訪れてくださったあなたは、いま現在むずむず脚症候群(むずむず病)の症状に悩まされていて、

いますぐこの症状を何とかしたい!」と考えているのではないでしょうか?

むずむず脚症候群は、下肢静止不能症候群(かしせいしふのうしょうこうぐん)とも言われ、読んで字のごとく下肢の不快感が我慢できずに動かさずにはいられない症状に悩まされることとなります。

私も30代前半の時に初めてむずむず脚症候群を発症しました。

むずむず脚症候群で眠れない夜

最初は、「足に疲労が溜まってしまっているのかな?」もしくは「夜食べたものにアレルギーが出たのかな?」くらいに考えていました。

その日はあまり眠れず結局入眠できたのは朝方だったのですが、次の日の日中には症状が落ち着いていたので問題ないものと思っていました。

しかし、2日目の夜にも同じく足の不快感が現れたのです。

足の奥の内側をミミズが這っているような…ピリピリじりじりと内側が熱いような…

前日よりも症状がひどくて、朝までずっと布団の中で足を動かしてみたりストレッチをしたりしても神経を直接逆なでされているような感覚は一向によくなりませんでした。

足の中に手を突っ込んでかきむしりたい!」と思ってしまうような感覚が朝まで続いたのです。

寝不足もあり、とても仕事に行ける状態ではなかったので次の日は有休を取り病院にいきました。

そこで診断されたのが「むずむず脚症候群」だったのです。

実はまだまだ医療機関でも認知度が低い病気

むずむず脚症候群は認知度が低い

私の場合は、大学病院の先生がとても優秀な先生だったためにすぐにむずむず脚症候群だということがわかったのですが、中にはむずむず脚症候群だということがすぐにわからずに、長い時間がかかってしまうケースも少なくないのです。

検査結果に異常が見られず、身体的にわかりやすい症状が現れないことから、むずむず脚症候群だと診断がくだるまでに何度も検査を繰り返したり、何種類もの投薬を試したり。また、ひどい場合はそれでもわからずに病院をたらい回しにされたり、同時に幾つかの医療機関を受診したりと無駄な時間やお金を費やしてしまうことになります。

さらに悲しむべきことは、むずむず脚症候群というのはどういった原因から引き起こされるのかということがまだわかっていない病気なのです。

「しばらく様子を見てください」という風に言われて帰されてしまい、結局どうすればこの病気を改善することができるのか具体的な方法も教えてもらえないまま辛い日々を過ごし続けることになると、不安で押しつぶされそうになってしまいますよね。

なので、お医者さんに頼り切りになるのではなくあなた自身が自分の病気について少しでも詳しくなっておくことがとても重要なのです。

むずむず脚症候群には一次性と二次性がある

一次性と二次性のむずむず脚症候群について

一次性
突発的にむずむず脚症候群の症状が現れます。なぜ発症するのかという詳しいことははっきりしていませんが、鉄分欠乏やそれに伴うドーパミンの機能障害、遺伝的な要因などが原因ではないかとされています。
二次性
もともと持っている別の病気などが引き金となっているものを二次性とされています。腎臓に障害があり透析を受けている、甲状腺に異常がある、抗うつ薬や抗精神薬を飲んでいるなど、治療による副作用によるものと、パーキンソン病、関節リウマチ、うっ血性心不全、脊髄疾患、多発神経炎、糖尿病などによる抹消神経の異常など、病気そのものが関係しているものがあります。

これでも簡単に紹介したのですが、これだけ多くの要因が絡んでくる非常に複雑な病気なのです。

治療はどのように行われる?

むずむず脚症候群の治療

むずむず脚症候群の治療の流れについて、詳しくはこちらのページで解説しています。

病院でむずむず脚症候群と診断されたら、大まかには以下のような治療を行っていくこととなります。

鉄分不足が原因と考えられるとき

血液検査において血清フェリチンの値が血液1Lに対し50μg以下であれば、鉄剤が処方されます。

ドパミン作動薬による治療

手足の震えや筋肉機能の異常がある場合・パーキンソン病を併発している場合などはドーパミンの機能障害が原因となっている可能性が高いため、ドパミン作動薬を処方されます。

ニュープロパッチ、ビ・シフロール、ミラペックス、レキップなどの薬が使われます。

抗てんかん薬による治療

上記のドパミン作動薬を使用しても効果が見られない場合などには、抗てんかん薬を治療に使用することになります。抗てんかん薬を使用することによって痙攣やチクチクとした痛みを和らげる作用が期待できるためです。

クロナゼパム、ガバペンチン、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタールなどの薬が使われます。

睡眠導入剤の使用

むずむず脚症候群の症状で睡眠を十分にとれていない方、寝付いた後も足の不快感で何度も起きてしまう方は、不眠症が続くことで精神的なストレスが肥大化しています。

睡眠不足が慢性的になり長期的に長引いてしまうとうつ病になってしまう可能性もあるため、眠れないストレスを和らげるために睡眠導入剤も一緒に処方されることがあります。

むずむず脚症候群の治療で使われる治療薬についてはこちらではサラッと触れさせていただきますが、詳しくはむずむず脚症候群の治療薬について解説しているページがあるのでそちらを一読ください。

自分でできる対処・改善方法の指導

自分でむずむず脚症候群の対処や改善をするには

むずむず脚症候群の症状は日々の生活習慣の中で、緩和することが可能な病気です。

特にドパミン作動薬や睡眠導入剤などは長期的に服用していくと副作用によってさまざまな問題が生じることが多いため、できる限り自分で対処したり生活を改善していくことの比重を大きくしていく必要があります。

どんなケアをすればいいの?

先述したとおり、むずむず脚症候群は原因が様々であるということと、まだ認知度が低く対処法が確立されていないことが最大の問題点となります。

病院で処方される薬を飲んでおけばいいだろう」という安易な考え方では、ずっとむずむず脚症候群の症状に悩まされ続けるだけでなく、治療薬の副作用でも苦しむことになるケースが多々あります。

ここで大切なのが、自分でできるケアを続けていくことになります。

人間にはもともと自然治癒能力が備わっているので、正しい食生活を心がけたり、運動習慣を意識することで身体の免疫を高めてむずむず脚症候群を撃退することができます。

軽い運動とマッサージを心がける

足をマッサージする

1日の中で普段座り仕事が多い場合などには下肢の血流が滞ってしまっている時間が長くなってしまっているので、できる限り足を動かしたり歩いたりするようにしましょう。

激しい運動をする必要はなく、座りながら足の指先を動かしてみる、休憩時間に体操をする、帰り道は1駅多く歩いてみるだとかそういった心がけだけでも全然違います。

また、お風呂上りのツボ押しやマッサージは非常に有効です。

むずむず脚症候群を解消するためのツボをこちらで紹介しているので、一度目を通してみてください。

ドーパミン分泌を改善させるための習慣

ドーパミンとは人間の「意欲」に関係している脳内ホルモンです。お酒やたばこに対する依存症などにも大きくかかわっているのがこのドーパミンです。

なので、お酒を普段たくさん飲んでしまっているという方は、毎日飲んでいる量を少しずつで構わないので減らしてみてください。

また、たばこの本数も一気にやめるのは難しいと思うので1本ずつでも構わないので減らしていってみてください。

音楽が好きな方は、リラックスしながらクラシックなどのゆったりとした音楽を聴くことでもα派が脳内に発生しドーパミンが活発になります。

ラベンダーのアロマオイルが効果的

アロマオイルなどの香りが好きな場合は、「ラベンダー」や「カモミール」の香りが効果的なので、普段使っているアロマオイルやお部屋の芳香剤を変えてみるだけでも効果が期待できます。

また、食品の中ではバナナ、乳製品、チョコレート、大豆、豚肉、カツオなどがドーパミンの分泌量が増えるので意識して摂るようにしてみてください。

毎日の鉄分補給

鉄分を補給する

むずむず脚症候群の対策で一番重要なことは「鉄分」をしっかりと食事から摂りいれるという事です。

病院でもらえる鉄剤よりも、一番ベストなのは食事からちゃんと鉄分を摂りいれるのを意識すること。

鉄分の多い食品としてイメージするもので代表的なのはほうれん草ですね。

ですが、実は鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」という種類があり、レバーや赤身の肉、魚のほうが植物性の食品に含まれる鉄分よりも吸収率が高いのが特徴です。そして鉄分の含有量で比較しても野菜類よりも「肉類」のほうが多いです。

ヘム鉄:吸収率約30%
レバー、赤身の肉、魚、貝類
非ヘム鉄:吸収率約5%
豆製品、海藻、野菜類(小松菜・ほうれん草・パセリ・モロヘイヤなど緑色の野菜)

日本人女性の約半数は慢性的な鉄分不足に陥っているとのことです。鉄分は普通の食事からでは不足しやすい栄養素なので、意識して多めに摂るようにするか、もしくはサプリメントなどから摂取するのがおすすめです。

サプリメントから摂る場合は、鉄分単体のサプリメントを選ぶのではなく、鉄分の吸収効率を高めるビタミンCや葉酸などの栄養素も同時に摂れるものを選ぶといいでしょう。

当サイトでもむずむず脚症候群に悩む方のために作られたサプリメントを紹介していますので、参考にしてみてください。