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腕のむずむず病について

むずむず脚症候群の症状に悩む人の中に、腕がむずむずする症状に悩む人は、足だけがムズムズする人よりも3倍近く大きなストレスを抱えると言われます。

むずむず「脚」症候群と言われている病気はこのように、足だけでなく体の別部位にも症状を出現させ、人の生活の質を落とすのです。

今回はむずむず脚症候群の症状が腕に出ているあなたへ、症状の改善方法や、症状を改善さるための力になるような情報をお届けします。

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むずむず脚症候群の症状は腕にも出るって本当?

むずむず「脚」症候群は、脚という言葉が入っている病気ではありますが、実際の症状は足だけでなく全身に出現します。

むずむず脚症候群の症状が出始める多くのケースが足ということと、足に症状があっても、一時的な症状で終わり、その後は改善した…という人も少なくないため、一見すると足にだけ症状が現れる病気に思われるのですね。

むずむず脚症候群は、妊婦さんのように「一時的に体質が激変する」ような人もなるので、症状が一過性で済む人も多くいます。

しかし一方で、子どもの頃からむずむず脚症候群の症状に悩まされ、不眠や生活の質の低下からうつ病を患う人がいることも事実。

後者のような深刻な状態になるむずむず脚症候群に悩む人は、症状の出現が足だけでなく、背中や腰、腕や手先などに及ぶこともしばしばです。

腕のむずむずに悩む人は、足のむずむず症状のように、むずむず症状が夕方~就寝前に出てくるだけでなく、日中の「ちょっと静かにしている時間」「ちょっと静かにしなければならない時間」に出てくることもあるので、腕を自由に動かすこともできず、ストレスを溜めることも多くなります。

さらに、「今日も日中にむずむず感がでたらどうしよう」という不安感が大きくなることで抑うつ状態になったり、外出することが億劫になって引きこもりがちになったりという状況に陥ることも。

このようにむずむず脚症候群というのは「寝る前にちょっと足がむずむずするだけでしょ」という軽い考えでスルーしてよい病気とは言えないのです。

他にも、腕にむずむず症状が出ている人は、すでに足・腰・背中などにもむずむず症状を感じていることが多く、不快感が全身的になることから、生活の質(QOL)が著しく低くなっていることもしばしば。

できれば腕にまで症状が見られる人は、自力だけでの症状改善を試みたり、「単なるむずむず」として軽く考えるのではなく、早めに医療機関を受診してもらいたいというのが本音です。

腕に現れるむずむず病で悩む人は多い

むずむず脚症候群は、初期段階で足に症状が出現する人が多いのでこのように呼ばれるのですが、症状が進むにつれて、腰や臀部(お尻)、背中、腕と上半身にもむずむずを感じるようになる人が増えます。

一方で、足にはあまり症状が出ていないのに、いきなり背中や腕のむずむずで不眠になったりイライラを募らせる人も稀にいます。

いずれにせよ、むずむず脚症候群に悩む人の多くは足だけでなく、体の他の部位の不快感にも悩んでいることがあり、そうした全身に広がっている症状が、より生活の質を落としたり、精神的な負担につながって、楽しい毎日を送ることを阻害してしまうのです。

むずむず脚症候群で足に症状があり、腕に症状が及んだ人も、腕にだけ症状が出てきた人も「こんな症状で病院には行けない」などと思わず、できれば早めに病院で診察を受けてみてください。

そうすることで、一時的にでも症状を改善できる薬を処方されたり、もっと長期的な視野でむずむず症状を改善するためのアドバイスをもらえたりします。

一度落ちた生活の質を上げていくためにはそれなり努力が必要ですが、きちんとした治療や改善方法を試すことで、当初の悩みをかなりの割合でなくすことは可能なのです。

腕のむずむず病で治療を受けることはできる?

むずむず脚症候群の足の症状と同様に、腕の症状が見られる場合ももちろん治療を受けることは可能です。

これはむずむずの症状が足と併発している場合も、腕だけに現れている場合も変わりはありません。

むずむず「脚」だから腕に症状がある時は診察してもらえない?とか、別の診療科に行った方がいい?なんてことはありません。

むずむず脚症候群は、近くに睡眠障害専門科を掲げるクリニックがあればそちらで検査・診察をしてもらうのがベストですが、なければ神経内科や精神科を受診すればOK。

症状や血液検査などから、単純にむずむず脚症候群だけと診断をされる場合もありますが、中にはパーキンソン病や関節リウマチが隠れていた、という場合もあるので、足や腕にむずむずとした不快感を抱いたときは、早めに専門科を受診しましょう。

むずむず脚症候群の腕バージョンかと思ったけど違うの?

先の項で少し触れていますが、腕のむずむず症状を感じている人の中には、足には症状がないのに腕にだけ不快感があるという人もいます。

こうした人の症状は、一概に「むずむず脚症候群の腕バージョン」と言い切れないこともあります。

例えばパーキンソン病やリウマチなどが隠れている場合です。

むずむず脚症候群というのは神経伝達物質のドーパミンの機能不全が原因の1つになるのですが、パーキンソン病もドーパミンの生産量が著しく減少していることで起こる病気だからです。

ドーパミンの生産量が著しく減少していると、刺激に過剰反応をしてしまうようになり、むずむず脚症候群と同様の症状が見られるようになることが多いからです。

また関節リウマチに関しては、免疫異常が原因ではあるのですが、免疫異常で本来であれば攻撃をされないはずの細胞にも免疫細胞が攻撃をするようになると、神経の炎症を起こすようになります。

こうなると神経伝達に関わる細胞にまで影響が及び、少しの刺激に過剰反応をして、むずむず脚症候群の症状に似た症状が見られるようになるのです。

他にも、腕のむずむず症状が実はむずむず脚症候群ではなかったというケースでは、甲状腺機能低下症や抗精神病薬服薬の副作用、鉄欠乏性貧血なども挙げられます。

そして、注意が必要なのが、腎臓機能に何らかの異常を持った人にむずむず脚症候群の症状を持つ人が多いということ。

万が一でもそうした可能性があるなと思うのであれば、腕でも足でも、むずむずとした症状が見られるときは、血液検査をしてもらえる神経内科などを受診しましょう。

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むずむず腕を改善するためにできること

むずむずとした症状が腕に現れると、日常生活の質の低下が足の症状が現れいてるだけの時よりも下がってしまいます。

腕(手)はそれだけ日常生活において使用する頻度が高いですからね。

最初のうちは、夕方~就寝時間にかけてむずむずする症状だけだったのが、段々と日中も不快感が現れるようになったら、一先ず日常の生活リズムをきちんと整えるようにしましょう。

慢性的な寝不足やストレス過多はむずむず症状だけに関わらず、体の様々な部位に異常を来してしまいます。

私たちが腕のむずむず症状を改善するために最初にできるのは、こうした睡眠不足の改善や上手なストレス発散方法を見つけることなのです。

他には、鉄分が不足することでむずむず症状が発症・悪化することもよく言われていることなので、できればバランスの良い食事を摂取して、鉄分不足に陥らないようにする努力が必要です。

ただし、現代の私たちの生活はとても忙しく、自分自身で毎日バランスの良い食事を用意するのは大変なことです。

仕事の都合でどうしても外食が続く人も多くいることと思います。

そうした場合は、体への吸収率がよいヘム鉄のサプリや、鉄の吸収を助けるビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群などを含んだサプリメントを利用するのも1つの方法です。

睡眠不足の改善、ストレスの緩和、そして鉄分不足の回避というのは、むずむず脚症候群の改善だけでなく、健康の底上げをしてくれる基本的な部分でもあるので、ぜひ実行していくことをおすすめします。