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むずむず脚症候群の症状について

今日も頑張ったなぁ〜…と1日の疲れを感じつつ、そろそろ寝るかとお布団に入って数分後……。

眠気の波にほどよくさらわれそうになってきた頃、膝周りや膝上あたりから何やらゴニョゴニョ、ぐじゅぐじゅといった「えも言えぬ」不快感がこみ上げてくる…。

初めは「気のせい」にできそうだった不快感は、時間を追うごとに不快度を増し、だんだんと強まり、感覚としては細い毛虫が皮膚の下を這うような感覚になって、眠気を押しのけて「足を動かさずにはいられない」状況に。

それでも、不快感を消すために少しでも実際に動き回れるならまだしも、隣りに家族がいるとか、極度の疲労で体を起こすのがツライという時は、寝入り端のこの不快感は本当に苦痛なんです。

しかも、身体的に疲れを感じている時に多くこうした不快感を感じる気がして、疲れはとれないし、イライラするしで叫びたくなったりすることも。

もしあなたがこんな不快感に苛まれているのであれば、それは「むずむず脚症候群」かもしれません。

今回はむずむず脚症候群の患者が一般的に感じる不快感や症状にスポットを当てながら、症状を少しでも軽減できる方法などもご紹介します。

むずむず脚症候群にしばしばみられる症状

むずむず脚症候群の患者さんが感じる症状というのは、一言でいうと「膝が痛いです」とか「足の指先が痛いです」という通り一遍の症状には括れないことが大半です。

つまり、むずむず脚症候群の症状は感じる人の感覚によって「十人十色」であることが多いということ。

これでは症状からむずむず脚症候群かどうかを判断するのは難しいと思われますよね。

ただ、ここで言う「むずむず脚症候群の症状が十人十色」というのは「表現や感じ方」が十人十色と言うことなんです。

例えば、冒頭でお伝えしている「細い毛虫が皮膚下を這っている」というような表現も、Aさんはそのように感じているが、Bさんから言わせると「たわしで皮膚の内側をこすられている感じ」になるかもしれないということなんですよね。

ですから、起きている事象そのものは同じ(もしくは同様)であるかもしれないのですが、個人によって表現や感じ方が異なるために「みんな一緒ではない」となるわけです。

けれども、表現はたとえ違っていてもむずむず脚症候群であろうと思われる人に共通して起こりやすい症状や傾向というのもあるのです。

むずむず脚症候群の人が症状を感じやすい「場面」

むずむず脚症候群の人が、身体(特に足や下半身)に不快感を得やすいのは「睡眠の初期」というのはよく言われています。

このために、むずむず脚症候群になっている人は、症状の発露が続くと睡眠障害を引き起こしやすくなるので、昔からむずむず脚症候群は睡眠との関係を研究されてきました。

他にも、レム睡眠(浅い眠り)のタイミングで不快感を得て、睡眠の途中で目が覚めてしまうということも報告に挙がっています。

さらには、こうした睡眠などのリラックス場面だけでなく、満員電車や試験中、会議中など「容易には動けない場面」でもむずむずとした不快感が始まり、脂汗まで出てくるということを感じる人も少数ではないと言います。

ムズムズした不快感が始まると、足を大きく動かすとか、歩き回る、走るなどと言った物理的な解決策を用いる人も多くいます。

ただ、先ほどもご紹介したような「動くに動けない場面」で不快感が始まると、「この不快感をどうにかしたいけれど動けない」というジレンマからかなりのストレスを感じ、それがさらに症状の強度を増すきっかけになることもあります。

時間帯としては多くの人が夕方から夜にかけて不快な状態を感じることが多く、特にリラックスをしている時間帯に多いと言われています。

むずむず脚症候群の人が感じる「不快感」

先ほど、むずむず脚症候群の人が感じる不快感については「十人十色」とお伝えしましたが、表現として多いのはやはり「虫が這うような」という言葉です。

ただ、これも虫が這っているのは「皮膚の表面」ではなくて、皮膚の内側、もっと言うと不快感が現れてくるのは「足の奥」からということが多いですね。

膝の上やふくらはぎ、太ももの奥側から「ウズウズ」というより「ウジュウジュ」もしくは「グジュグジュ」といった湿度をもった不快感が広がっていく感じです。

感覚としてこの不快感がはっきりしてくると湿度をもった不快感はより明確な感覚として「虫っぽさ」が増します。

ここまでくると、寝ぼけ眼にぼんやり感じていたグジュグジュとした不快感と言うよりは、皮膚の下を虫が這う感覚に思えるのですよね。

この虫もアリなどが這うというよりは、毛の密集した細い毛虫と言う方が感覚として合う気がします。

もしくは、細い管を洗うとか試験管を洗う「細長いたわし」で足の中を(皮膚の下)をゾリゾリかき回されている感覚と言っても良いかもしれません。

こうした感覚が疲れている時に限って襲ってきたり、ひどくなると「毎晩」寝入り端に襲ってきたり、人によっては日中でも症状がでることがあるわけです。

こうなると夜の睡眠障害だけでなく、日中の活動の質も落ちてしまうので本人には過大なストレスがかかるのです。

むずむず脚症候群の患者さんの3分の1の人は、こうした不快感をはっきりと感じる症状を週に2回以上感じていると言い、特に夕方から夜間にかけの症状の出方は非常に強いという特徴がみられます。

むずむず脚症候群の症状が出るのは「足」だけじゃない?

むずむず脚症候群はその病気の名前通り、患者の多くが「ふくらはぎ」「太もも」「足の裏」などに症状を感じています。

ただ、病気が進行することで腕や腹部、肩や胸部、顔面にも不快感が現れるようになることも珍しくないのが現状です。

むずむず脚症候群の初期には、ほとんどの人が「足だけ」に症状を感じていて、多くの患者が「両脚」に症状を覚えています。

しかし中には片足だけに症状を得る人もいるので一概に「両脚に症状が出る」と言いきることはできません。

さらに、足のみならず、腕や腹部と言った全身に症状を感じるようになった頃では、むずむずというような不快感だけでなく、「痒い」とか「針で刺すような痛み」という症状を感じる人もいます。

中には足や腕に火照りや振動を感じる人もいます。

腕や胸部に症状を感じる人も、多くは夕方〜夜にかけて症状が出てくることが多く、ひどくなると日中でも構わず症状を感じるようになって生活の質を落としてしまうことにつながります。

むずむず脚症候群の症状を少しでも抑えるためには?

むずむず脚症候群の症状を抑えるために、患者さんの多くが日常的に行っているケアと言えば「マッサージ」でしょう。

これはまさに症状が出ている時にも有効かつ「精神的に」楽になる方法でもあります。

と言うのも、むずむず脚症候群の症状が出ると、症状が出ている部位について「何かせずにはいられない」状態になるので、症状が出ている部位が足ならば足を動かすとかさするということは患者さんは日常的にしているのです。

むずむず脚症候群の症状として感じる不快感は「脳の感じ方の勘違い」とよく言われているので、実際に身体的に何か異常があるかと言われると、症状が出ている足や腕には何の悪い部分も見つからないことが多いわけです。

それでも実際には足や腕にウソ偽りなく不快感があるので、患者としては「1分でも1秒でも早く何とかしたい」という気持ちから、患部をさすったりマッサージしたりするのです。

ただこのマッサージや「皮膚をさする」という行為も、実のところ効果があるので、できれば不快感が出てきたら患部をケアすることは大事です。

症状が出てきたのが自宅であったり、お布団の中であったりして「ケアが許される」場所であるなら積極的にケアをすることをおすすめします。

症状が出てきていなくても、お風呂でアロマを使ったマッサージをすることで、夜(睡眠時)の症状が軽減したという人も一定数いるので、色々な「軽減方法」はいずれにせよ試した方が良いでしょう。

一方で、鉄が欠乏しているので症状が出るということもあるようなので、鉄分サプリなどで身体に鉄分を補給するのも大切。

特に妊婦になってからむずむず脚症候群の症状に悩まされている妊婦さんは、主治医や担当の助産師さんなどに相談をして、鉄分の摂取をしても良いか(増やしても良いか)OKが出たら鉄分の補給をしてみてください。

鉄欠乏からくる足のむずむずであるならば鉄の摂取をし続けることで確実に症状は軽減するのです。

他に腰のあたりがムズムズと感じるという人もいて、そうした人は腰椎の歪みによって、神経が刺激されていることも考えられるということなので、姿勢を正すことも効果的なのだとか。

むずむず感と一緒にしびれなどを感じているという人には、ぜひ姿勢を正す方法をしっかりと実行して、少しでも神経刺激が軽減することを祈っています。

むずむず脚症候群の症状が進行すると怖い!

ここまでにご紹介したように、むずむず脚症候群の症状は、その不快感を感じる患者本人がかなりのストレスを抱くためにむずむず脚症候群の症状発露をきっかけに不眠に陥ったり、その他の睡眠障害を引き起こすケースも稀ではありません。

他にも、むずむず脚症候群の症状が出る人は、むずむず脚症候群だけでなく、別の病気も併発していることが珍しくないため、いくつかの病気の症状が重なって生活の質が著しく下がり、回復までの期間が長くなれば「慢性疼痛」の症状が出てくる場合もあります。

こうしたことから精神的にツライ状況が続くと、うつ病を引き起こすことも珍しくないのです。

もしあなたがむずむず脚症候群の症状によって少しでも睡眠の質が下がっているとか、日中の生活の質が下がってきていることを自覚しているのであれば、一度睡眠障害を専門とするメンタルクリニックなどに相談に行くことをおすすめします。