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むずむず脚症候群の治療

むずむず脚症候群については、はっきりと「これを飲むと治ります」というような特効薬は今のところありません。

ここだけを読んでしまうと「そうなの?!」と絶望感を感じる人もいるかもしれませんが、実際にはむずむず脚症候群は特効薬というより、生活習慣の改善などで症状が減らせることが多い病気なのですね。

ですから、医師の治療方針や、自分の生活習慣の改善、食生活の改善などをベースにして徐々に症状を減らしていくことが治療には肝心になります。

つまり、特効薬などがない分、自分の生活の仕方が大きく症状の改善に関わってくるという病気なのですね。

今回はむずむず脚症候群の治療に関して、自分ができること・医療機関と二人三脚でできることをそれぞれご紹介します。

日常生活の過ごし方もむずむず脚症候群の「治療になる」ってホント?

むずむず脚症候群の治療で何よりも重要であるのは、自分自身の生活を今一度見直すということです。

自分自身はそんなに不摂生な生活を送っているつもりはない!という人も中にはもちろんおられると思います。

ここではそれぞれ個人の生活の不摂生度を責めるとか、直しましょう、と言っているわけではないのですね。

もちろん、過度の睡眠不足とか、栄養状態の悪さと言うのは、むずむず脚症候群で悩む人にとってプラスになる要素にはなりません。

しかし、現代の日本社会を生きる上で、そんなに一般からかけ離れた生活を送っていない人でも、多くの人がむずむず脚症候群で悩んでいることを考えれば、現代とは普通の生活を送っていたとしても、それは十分健康的な生活とは言えないかもしれないということなのですね。

例えば、カフェインを含む飲み物や食べ物、代表的なものではコーヒーなどですが、こうしたものを日常的に摂取していることは、現代日本人では珍しいことではないでしょう。

けれども、むずむず脚症候群を招きやすい鉄分不足を進行させてしまうという面では、実はカフェインは日常的にたくさん摂取しない方が良いと言われている成分となっているのです。

他にも、アルコールやタバコというものも、血液循環などの面から考えると、むずむず脚症候群の症状を強くすると言われているので、摂取には限度を設けた方が、症状は改善しやすいと言われているのですね。

鉄分を壊しやすいカフェインについては、睡眠を促す効果を阻むので、眠気を誘いたくない時には大変ありがたいのですが、むずむず脚症候群のように日々睡眠障害で悩むことがある人にとっては、睡眠の面から考えてもカフェインの摂取は控えた方が良いと言えるのです。

また、血液循環を良くするというポイントでは、むずむず脚症候群の人は日常的に運動をしている人が少ないので、できれば軽いウォーキングやストレッチを日常の中に取り入れるようにした方が症状は改善します。

体調を一定に保てるように基礎体力をつけておくというのは、むずむず脚症候群だけでなく、多くの病気の改善や予防に繋がるので、ぜひ続けておいてもらいたいポイントになります。

そして日常生活の過ごし方でのポイントでは、就寝前に少しだけ足を動かすような運動をする、温かい、もしくは冷たいお風呂に入る(温度は人によって症状が出にくくなる温度が温冷異なるので、自分の好みの温度をいくつか試してみましょ)、鉄分を欠かせないようにするという点に気を付けましょう。

他にはむずむず脚症候群の症状が出やすい部分を丁寧にマッサージをするとか、アロマで気分を落ち着けるというのも効果がありますよ。

睡眠時ではなく、起きている時で体を動かしていない時に、むずむず脚症候群の症状が出るという人は、とにかく会話やその時に行っていることに精神を集中させるクセをつけると症状の減少に効果的と言われています。

食事ではやはり鉄分不足にならないように気を付けるとか、どうしても食事内容で改善しにくい時は、鉄分のサプリを利用するなどして、鉄分不足にならないように気を付けることも、日常生活の中で自分自身が気を付けられるポイントです。

むずむず脚症候群は医療機関で治療を受けることも可能?

日常生活の改善でどうしても症状の改善が見られない時は、もちろん医療機関での積極的な治療もおすすめします。

というのは、むずむず脚症候群は他人からすぐに「病気なんだね」とわかってもらえる病気ではないので、体調が悪くても睡眠不足で仕事が思うように運ばなくなっても、社会的になかなか理解してもらえることが少ないからです。

社会的な理解がされにくいということは、その分、自分自身の中にストレスが余計に溜まってしまうということになるからです。

では積極的な治療をするにはどうすれば良いかと言うと、一先ずは「日本睡眠学会」の認定医の資格をもつ医師のいる病院やクリニックを訪ねると、「むずむず脚症候群?何ですかそれは?」という対応をされることなく済みます。

ただ、こうした認定医になっている医師がいる病院やクリニックは地方にはまだまだ多くありませんので、かなり多く通院することが考えられるな、という時は、先ずは近くの神経内科、心療内科、精神科を訪ねるのが良いでしょう。

睡眠障害は神経内科や心療内科、精神科の取り扱い分野でもあるので、地方の医師でも神経内科や心療内科、精神科の医師であるならむずむず脚症候群の名前や症状は知っている人が多いでしょうし、ある程度の治療方法をアドバイスできる医師がいるはずです。

基本的にむずむず脚症候群の治療と言うのは「治療から治った」というまでの期間が長くなる病気です。

というのも、化学的に何かの数値が低くなったからむずむず脚症候群は治りました!という病気ではないので、自分自身の感じ方や症状の改善の深刻で治療の方針が決まっていくからです。

つまり、むずむず脚症候群は治療を始めると、どこをゴールにするかが難しい病気なので、できれば近くにむずむず脚症候群の治療に見識のある医師を見つけるのがベスト、ということです。

さらにむずむず脚症候群の治療では、治療そのものの長期化に加えて、その時に出現した症状を抑えることを考えるので、いくつかの薬が処方されることもよくあります。

ですからもしお薬を飲むことを指示されたとしても、自分自身の判断で途中で服薬を止めたりすることのないようにするのが大事です。

もし服薬によって体調がマイナス方向に変化した時は、すぐに医師や薬剤師に相談をして、その後の治療をどのようにしていくか考えるようにしましょう。

むずむず脚症候群の治療を積極的に行うためには、治療のための検査を受ける必要がある場合もあります。

それは血清フェリチンの値を調べる血液検査だったり(この検査で体内の鉄分量を推定するのです)、終夜睡眠ポリグラフ検査だったりと種類はいくつかあります。

血液検査も終夜睡眠ポリグラフ検査も、自分自身の睡眠状態や体内の栄養状況を知るためには必要な検査です。

こうした検査を行うことで、むずむず脚症候群以外にも周期性四肢運動障害の有無がわかる場合もあるので、医師から検査を受けることが勧められたら、1度は検査を受けてみて、子どもの健康状況をちゃんと振り返っておく必要もありますね。

むずむず脚症候群は服薬による治療もあるって聞いたけど?

むずむず脚症候群の治療に薬を使う場合は、現状3種類の薬が使われることが多いですね。

薬の種類としては、ドーパミン受容体作動薬という種類の薬を使うことが一般的です、

というのも、むずむず脚症候群というのは、ドーパミンの機能障害が原因の1つになっていることもあるので、ドーパミン受容体作動薬(ドパミンアゴニスト)を使うことがあるのです。

この薬の目的は、ドーパミンを増やすのではなく、ドーパミン受容体の働きを「活性化」することです。

なぜドーパミン受容体の働きを活性化させるのかと言うと、ドーパミンの伝達がスムーズになることで、むずむず脚症候群の改善に繋がることが多いと考えられているからです。

実際にドーパミン受容体作動薬を使うと、むずむず脚症候群で強いストレスを感じていた患者さんが、日常生活に支障をきたさないほどに回復したという報告もたくさんあります。

多く使われるドーパミン受容体にはプラミペキソールという薬がよく使われ、商品としてはいくつかの種類があります。

むずむず脚症候群でもよく使われ、知名度が高いのはビ・シフロールという薬です。

他にはミラペックスLAという薬もあるのですが、現状ではこちらはむずむず脚症候群に治療薬としては厚生労働省から認可を受けていません。

プラミペキソールは周期性四肢運動障害の治療薬としても使用されているので、むずむず脚症候群と一緒に周期性四肢運動障害も併発している人にとっては両方の症状が軽減するので大変有用な治療薬ということもできます。

ただ服薬での治療は、その人の症状や生活に及ぼす支障、それに自分で改善できる部分の生活改善など色々と考えなければならないので、むずむず脚症候群だからすぐに薬で治療できるというわけではありません。

さらに、服薬を伴う治療は、きちんと服薬のルールを守る必要があるので、つい薬を飲むのを忘れる…とかもっと効果が出そうだから用量を考えずに飲むといったことは絶対にしてはいけません。

もし服薬による治療を望んでいる場合は、まず医療機関を訪ねて自分の症状などをしっかり医師と確認して、どのような治療薬が効果的かを考えて方針をたてるのが大事です。

むずむず脚症候群の改善には基本的には生活習慣が大事?

むずむず脚症候群を改善するには、何よりも日常生活を整えられるように向き合う必要があります。

その上で自分が改善しやすい部分から生活を見直していくと、無理なく生活習慣を改善していくことができます。

そして、生活習慣が改善されたことで、むずむず脚症候群の症状が軽くなったら、その状態を維持できるように、むずむず脚症候群の症状が悪化しないよう予防を心掛けるのも大切です。

むずむず脚症候群の症状を改善するための生活習慣

むずむず脚症候群を改善するために気を付けたい項目は、ついついやりがちなことから、意識して改善することまで様々です。

次に改善すると良い生活習慣をご紹介していきます。

カフェイン入りの飲み物やアルコールを避ける

カフェイン入りの飲み物は体内の鉄分を壊してしまう可能性が高いので、日常的にたくさん摂取することは避けた方が良いです。

アルコールも症状を悪化させる可能性の高い飲み物なので、できるだけ日常的にたくさん摂るようなことは避けていった方が良いでしょう。

むずむず脚症候群の改善1:喫煙をできるだけ少なくする

カフェインやアルコールと一緒で、喫煙もむずむず脚症候群を改善することを阻む、むしろ症状を悪化させていってしまうのでできる限り止めた方が良いでしょう。

特に夕方以降は先に挙げたカフェイン・アルコール・喫煙は控えるようにすると効果的です。

むずむず脚症候群の改善2:適度に運動をすると症状が改善?!

むずむず脚症候群の症状を改善するために大変手っ取り早い方法としては、適度な運動という方法があります。

適度な運動をすると、血行が改善することもあり、ドーパミン受容体の活性化にも繋がるので症状は改善することが多いとされています。

むずむず脚症候群の改善3:バランスの取れた食事(特に鉄分)

鉄分が少なくなると、むずむず脚症候群の症状が強くなったり、悪化することが考えられています。

ですから、むずむず脚症候群の人は鉄分をしっかり摂るようにして、バランスの取れた食事をしっかり心掛ける必要があります。

むずむず脚症候群の即効性のある改善方法

ムズムズア症候群の症状を改善することについて、即効性のある改善方法としては、就寝前に少しだけウォーキングをするとか、お風呂に入って症状の出る部分のマッサージをするなどと言う方法が即効性があるとされています。

特に、マッサージに関しては、寝ていて症状が出た場合にも効果的なので、症状が出てしまった時は、必要以上にイライラすることなく、できるだけフラットな気持ちでマッサージを心掛けると早めに症状が消えていきますよ。

むずむず脚症候群の症状を出さないための予防方法

むずむず脚症候群の症状を一時的に改善できたり、以前よりも改善できたりしたとしても、その状態が続かなれば悲しいですよね。

ではどういったことに気を付けると、一旦抑えた症状をそのまま「抑えた状態」にできるのでしょうか?

むずむず脚症候群の効果的な予防方法

食事で改善する方法として、鉄分・葉酸・ビタミンB12を含む食品をしっかり摂取するというのは有効な方法とされています。

特にむずむず脚症候群の罹患率が高い女性は、日頃から鉄分が不足しやすいので、鉄分と葉酸をしっかり摂った方が良いでしょう。

さらに、妊娠中の女性もムズムズア症候群の症状が出る場合が多いのですが、妊娠中の女性は慢性的に鉄分や葉酸が不足しがちなので、鉄分と葉酸は意識して(サプリメントでもOKなので)摂取するようにしましょう。

むずむず脚症候群の予防のためにどんな食品を摂取すると良い?

鉄分を多く含む食品
各種動物のレバー(ただししっかり熱を通すこと!)、あさり、イワシ、煮干し(天日干しの方がより良い)、納豆、モロヘイヤ、ヒジキ(鉄なべで調理するとより良い)など
葉酸を多く含む食品
各種動物のレバー(こちらもしっかり火を通して)、芽キャベツ、菜の花、枝豆(大豆一般)、トウモロコシ、マンゴー、イチゴなど
ビタミンB12を多く含む食品
シジミ、アサリなど貝類、イワシやアジなどの青魚

上記の様な食事を意識的に摂っていると、一旦抑えられた症状が復活してしまうことを止められたり、今後むずむず脚症候群の症状が出てしまうことを止められる可能性もあるので、意識していると食生活に上記の食材を摂り入れると良いでしょう。